ArcserveUDPはサーバー用途にも無料で使えるのか?

サーバーリプレイスのタイミングでMacからWindowsへ切り替えた際に、
MacのTime Machine同等のバックアップソフトとして、
Arcserve UDPが無料で使えるとオススメしてもらったのですが…

選定基準

・無料で利用できること。
 →有償版が必要なほどの要件ではない

・RPSではなく、HDDへのバックアップが可能なこと。
 →RPSサーバーを準備するほどの要件ではない

・ドライブを一部、バックアップから除外できること。
 →今回の要件では、タイムリーに読み書きしているファイルを
  バックアップすることは推奨されていない

・ファイル単位で復旧したいわけではない。
 →HDD/SASが故障した時など、サーバー再構築時に利用できれば良い

環境

・Windows Server 2016 Standard Edition

結論

⚠無償版は、Windows Serverでは使えません。

やったこと

Arcserve UDPのインストール

こちらの公式ブログの手順を参考にしました。

https://arcserve.txt-nifty.com/blog/2016/08/arcserve-udp-pc.html

流れとしては、トライアル申し込みをして、ソフトのダウンロードとインストールを行うと、
トライアル版をインストールしてから30日後に、トライアルの期限が切れ、無償版の機能だけしか
使えなくなるという仕組みのようです。

また、上記のブログに、有償版と無償版の違いとしては以下の2点だけ。と記載があったので、
安心しきっていたのですが、、

・RPS(復旧ポイント サーバ)へバックアップできない
・テクニカル サポートへ問い合わせできない

サーバーは、PCではないっぽいです…笑

エージェント アラートが発生

【ライセンス ステータス】
ライセンス エラーです。必須: Standard Edition – Socket

トライアル終了の期限を忘れていたころ、突然
「バックアップ ジョブ ステータス:ライセンス エラー」といったメールが届きました。
(当初から、アラート通知を設定しておりました)

サポートに問い合わせ

回答スピードは、とても早かったです。(数十分くらいで返信が来ました)

まとめると以下のような感じです。

・Workstation EditionはPC向け製品のため、Windows Serverのバックアップには使用できない。
 →Workstation Editionのライセンスを購入してWindows Serverに導入した場合は、
  バックアップ運用そのものは可能だが、ライセンス契約違反となる。

・Windows Serverのバックアップには、Arcserve UDP Advacned Editionが必要。

・新規購入時に最低1年間のメンテナンス契約が必須だが、更新は任意。
 →製品ライセンス自体は無期限なので、メンテナンス更新しない場合もそのまま利用可能。

ライセンス取得に10万ほどかかるとのことで、
今回はArcserve UDPを使わない判断をいたしました。

その後

トライアル期間中に取得したバックアップについては、
有償ライセンスの取得後、再度使用できるかは不明ですが、
念のため消さずに残しています。

本当は、ソフト自体もスケジュール設定のみ消して、
インストールしたままにしておこうと思ったのですが、、
ライセンスが切れていると何も変更ができず…
(メール通知をOFFにすることすら、できませんでした:cry:)

仕方なく、ソフトごとアンインストールしました。